お気に入り、使用頻度の高いカラーたち

ラインナップに入れてあるカラーもかなり増えましたので、久々にこのネタで書いてみたいと思います。

 

イベントなどで突発的に販売するカラーはテスト期間がほとんど無いので、過去の実績から釣れそうな要素を組み合わせたりして塗っていますが、ラインナップに入れる前提で考えたり、実験的に塗ったものについては、それぞれ結構な時間をテストに費やしております。

 

一昨年あたりからアメリカ丸出しなカラーを自分のフィルターを通して再構築することに凝り出して、ロングセラーやスタンダードと呼ばれるようなカラーリングを、ここにこれを足して・・・、ここをこうして・・・とやっておりますが、どんなものがベースでも日本人的な印象になるので、DNAが記憶しているものって凄いんだなと感じます。

 

昨年から試作やテストのペースを少し落としていますが、そんな中からでも良いかんじのカラーはできるもので、日々のテストに役立ってくれております。

 

テストの内容や、何を見ているか、判断基準は何か、ということも機を見て書こうと思いますが、今回はカラーだけを見てみようと思います。

 

 

◆黒金#2 

極めてシンプルなため、他のカラーがあるならそっちを買うよと言われそうなカラーの代表格ですが、どこのメーカーでも必須カラーにしている実力は伊達ではありません。

フィールドコンディションを選ばず、パイロットに良し、決め撃ちに良しの超便利カラーです。

また、そのとき釣れなかったとしても、次の一手を決めやすいというシンプルさ故のメリットも見逃せない点です。

当工房の黒金は2種類ありますが、この黒金は荒い金の粒子が立つように吹いてあるのが特徴です。

 

  

◆PBCT(パープルバックチャートタイガー)

元々あったパープルバックチャートに、ショルダースケールとサイドパターン、腹とテールにオレンジスポットを追加したもので、釣れる釣れないがはっきり出る元のカラーの性格を穏やかにして、使える条件の幅を広げたものです。

背中が青紫のものが多いのですが、私は赤紫での実績が高かったのでこのようになっています。

チャート系は背中の色ひとつで釣れるバスのタイプががらっと変わる印象がありますが、このカラーも例に漏れず、わからなくなった時の最初の一手として使うと良いことが多いという不思議な特徴があります。

また、チャートベースですが、クリアウォーターとの相性もかなり良いです。


 

◆南湖シークレット

琵琶湖におけるCATHERINEシリーズのイメージカラーともいうべきカラーですが、実際に嵌まる瞬間を体験した方から『明らかにこの色を狙ってる』というコメントを多くいただいているものです。

その嵌まる瞬間も滅多にないというものではなく、程度の差はあれどわりと頻繁に起こるので琵琶湖でテストをするモデルには絶対に必要なカラーです。

釣れる理由が未だにはっきりしていませんが、実績だけが独り歩きしている珍しいケースです。

 

 

◆PMギルDT


モチーフはギルですが、ギルらしさよりもワームのグリーンパンプキンやウォーターメロンをツートンにしたい、というところがスタート地点になっています。

最初のカラーテストから4年後、CATHERINE75HT-DRのテストで実力が発覚、以来 琵琶湖でCATHERINEシリーズのテストでは南湖シークレット、パープルバックチャートに加えてこのカラーが『絶対必要なカラー』になっています。

名前の読みは『パールマイカ・ギル・ダークトーン』です。

 

 

◆ブリーム

一般的にブリームといえばチャートベースでもう少しオレンジっぽい印象ですが、晴れた日の午後の光に当たっているイメージで塗られているらしいので、どうせなら一日中使えるようにするとしたらどうなるか?を形にしたカラーです。

全体的に柔らかい印象で、特にアピールする要素も無いように見えますが、そのあたりが良いのか非常に良い結果が出ています。

ブリームというと一部のクランクマニア向けというイメージのカラーですが、これならマシだろうと思いつつも余計にマニアックになってしまったかもしれない、と心配になるカラーです。

 

 

◆スカンクスプラッター(現在テスト中)

黒いルアーというのは個人的にはワーム類にスイッチする直前に試すカラー、追ってくるけど何故か食わないときに使うカラーという位置づけで、水の濁りに関係なく使っています。

実際、クリアレイクでもかなり釣れているので、むしろ水の色はさほど気にしない方が良いのではないか、というかんじです。

通常、スカンクというと背中に一直線に白を吹いたものになりますが、どうせならもう少し凝ったところが欲しいということで背中にスパッタを入れたものです。

まだ使用時間は短いですが、ここぞというところで良い仕事をしてくれる寡黙な職人さん的カラーです。

好んで使う人は少ないですが、私の様に黒一色はなあ・・・という方にも良いかと(笑)

 

 

◆グリーンシャッド


現在、ラインナップにあるのは上のパールホワイトベースのものですが、テストで頻繁に使っているのは下のマスタードベースでスパッタが赤と黒の2色のものです。

使いどころが多く、良好な結果も出ており、どんな形のクランクにも似合うカラーです。

パイロットから決め撃ちに使えて、白系やアユカラーのローテーションで、もう少しだけ強さが欲しいという時にも良いカラーで、かなり便利です。

 

以上が最近のお気に入りカラーですが、まだまだ試したいカラーや覚えなくてはいけないカラーがたくさんあります。

 

それこそ生きている間に全部試せるのかというものですが、少しずつでもモノにしていきたいと思います。

 

それでは皆さん良い釣りを(o^-')b









 



I工房

野池から琵琶湖、トーナメントで使える高性能なクランクベイトを目指して作っています。 ここでいつでも在庫を見られるようにと思い、HPを作りました。 バルサ製のハンドメイドクランクというと敷居が高く感じるかもしれませんが、ぜひ一度試していただきたいと思います。

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