Wスイッシャーも試作中

この前の地震に続き、先週の大雨があちこちでかなりの被害を出し、この先どうなるのかますます心配になってしまいます。

被害を被った方々の復帰が一日でも早くなることを心からお祈り申し上げます。

 


さて、オーダー品の製作も急がないといけませんが、突然スイッシャーを作りたくなったので、試作してみました。

 

本格的なきっかけは6月末のテストで10年前に作ったWスイッシャーで釣った良型です。

 

アフタースポーンのバスが主体になるこの時期は、かなり前から移動距離の少ないトップウォータールアーをよく使っていましたが、この数年は大型のクランクで半分意地になって釣っていました。

 

が、しっかり調整されて良い音の出せるスイッシャーというのはやはり強いもので、その6月末の釣行で釣った時にバイトまでの動きを観察してみると、ただの樽型ボディに大ぶりなぺラを付けただけのWスイッシャーをしっかり狙い定めて食っているのにあらためて驚いたものです。

 

このWスイッシャーは1個だけ作ってずっと使っているのですが、ここ数年でも『ちょっと息抜きにこれで釣っとこう』という場面でほとんど釣っているのを思い出し、これはやっぱりきちんと作ってしまおうと考えた次第です。

 

で、こうなりました。

ボディ長70㎜、現時点のウエイト9.3g、ボディ材は桐です。

 

ペラのピッチは前後逆で首を振らせるのも簡単です。

 

スイッシャーはペラの出す音・飛沫・反射を主体に、ボディがロールした際の色の変化も効果のひとつとするのが王道ですが、私は首を振ってもロールしないものが好きで、エッジの立ったデザインに加えてベリー部にウエイトを追加してあります。

 

余談ですが、ペラがゴールドと珍しいものなのは、長良川53UPに参加した際に参加賞としていただいたものに加え、私をよく知る方々から『これあげるわ(笑)』『スイッシャーも作ってやー』とリクエストと共にいただいたものが結構な量になっている為です(笑)

 

なので、このモデルはこのペラを基準にしてデザイン、その他の部品を合わせてあるという、なんだか物事の順序がおかしいものになっています(笑)

 

形がミノー的なのは学生時代に釣りまくった、バグリーのスモールフライスピナー(だったっけ?)というWスイッシャーのオマージュみたいなものです。

 

といっても、このペラを気持ちよく鳴らすならこの手のデザインに落ち着くんじゃないかと思います。

 

ボディ長はもう少し短い方が首を振らせやすいのですが、釣果を考えたときに70㎜の方がサイズを出せるだろうと考えた為です。

 

今日、この写真の状態で近所の池に行って使ってみたところ2バイトありました。

 

バスが小さすぎてフックに掛かりませんでしたが、このほかに良型があと10㎝というところまで近づいて、そのまま足元まで着いてくる場面もありました。

 

飛距離もまずまずで、Wフックのおかげで軽いカバーなら抜けてきます。

 

このWスイッシャー、年始の宣言通り『自分が使えたらOK』という感覚で作っていますので、完成しても自分で調整(というか育成)できてきちんと動かせる人しか使えないものになります。

 

近年はどんなジャンルのルアーでもイージーオペレーションが良しとされる傾向にありますが、ルアー任せでルアーに釣ってもらったみたいなのは道具に使われてるようで、どこまでいっても『釣れちゃった』感が拭えない気がします。

 

これは間違いなくルアーの性能が上がっている証拠なのですが、どうせならその高性能ルアーの性能を使い切って勝負したいものです。

 

というわけで、使用者の腕やセンスがそれはもう露骨に出る仕様にします(笑)

 

なぜアメリカのスイッシャーが躊躇なく曲げたり捻ったりできる規格モノのペラを搭載したスイッシャーが多いのか、というところを考えると『ああ、なるほどな』と思って頂けるのではないかと思います。

 

それでは皆さん良い釣りを(o^-')b



 



I工房

野池から琵琶湖、トーナメントで使える高性能なクランクベイトを目指して作っています。 ここでいつでも在庫を見られるようにと思い、HPを作りました。 バルサ製のハンドメイドクランクというと敷居が高く感じるかもしれませんが、ぜひ一度試していただきたいと思います。

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