今年のMVP
今年は釣行回数が過去に無いほどに少なく、記事にしたものでわずかに6回、記事にするまでも無いごく短時間の釣行(ほとんどスイムテスト)を合わせても15回に届かないほどでしたので、MVPを選出するのもほとんど無理やりになりそうですが(笑)、その中でも印象に残ったルアーを挙げてみたいと思います。
これを書いている今も『どうしよう(笑)』と思うほどですが、お付き合いください(笑)
●第3位
◆HP502(コパーバックスプラッター)
つい5分前までカラーネームを知らなかったコパーバックスプラッターのHP502です。
あるアメリカンクランク(確かWECのクランク)の写真を見て、そのカッコよさに惚れて『これは塗らなイカン』と衝動的に予備ブランクスを塗り始めたものです。
色目的に綺麗なのですが、極めて地味という印象のこのカラー、仕事もインパクトは無いけど手堅いかんじでこのスポット(特に閉鎖的で狭いところ)でスプークさせたらワンキャストで終わり、という場面でもわりと平気で入れられるタイプのカラーで、ハイピッチなアクションのモデルとの相性も良いようです。
ブリーム系を更に大人しくしたような立ち位置ではないかと感じます。
モデルで言うとHP502は、他モデルとのバイト数と平均サイズの比較検証に活躍してくれました。
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これが仕事的クランクベイトの使い方(笑)
●第2位
◆試作品FL90(ブルーギル)
テスト期間は短いのですが、ウィード野池やV字谷型の野池、その他様々なシチュエーションの揃ったフィールドで釣ってみたところ、思った以上に結果が出てくれています。
私感ですが、フラットサイドクランクは横方向(ほぼ同一レンジ)で引っ張る感覚で、深いレンジの中層を通してボトム付近から浮かせてくるのはラウンドボディに比べて一歩譲るかんじなのですが(注:出力の強さにも依ります)、ボディサイズが90㎜なのでFL90の場合このあたりの融通も利くようです。
ウエイトを決めるときには随分悩みましたが、浮力・浮上速度もやや高めにして、ウィードも浮かせて躱すことがやりやすいところに納めました。
ウッド系の障害物にも意外なほどの回避性能を持っており、当てた瞬間からゆっくり抜くイメージで超えさせることが出来たりもします。
ある野池でのテストで40弱のバスを2匹掛けにしたのは今年一番の珍事だったりします(笑)
●第1位
◆HP60(レッドタイガー)
浮き上がらないギリギリのスピードからかなりの高出力で、プリスポーン初期のシャローに入ったものの水温低下でシャローから動けなくなった良型や、そこに居るとほぼ確定しているのに通常の出力やサイズのクランクでは出てこない、サイズを下げるともっとダメ、といった時に出すとほとんど外さない性質のクランクです。
これは販売前のテストのころから変わっていないところなので、プリスポーン期に強いのはもちろんですが、他の季節においてもほぼ同じ方法論で使えると思います。
それとカバー回避性能も高く、カバーへの当たりも強めで踏みつぶすようなイメージで抜けてくるので濁った水域でもカバーの下に潜む個体を引っ張り出すことが可能です。
カラーについては今年はこのレッドタイガーのみを使用して『春は赤系』を体感してみたいということで、レッドタイガーのみを使っていました。
人間から見てかなり刺激の強い蛍光レッドなのですが、バイトシーンはかなりスムーズなことが多く、バスにはどう見えているのだろうと更に疑問が深くなってたりもします。
おかげ様で赤系の苦手意識はすっかり無くなりましたが、『春は赤系』というのは妄信するのではく、やはりその場で他のカラーと比較したほうがより釣果を得られるのではないか、という感想です。
これはHP60のテスト時に、パープルバックチャート・クールタイガー・シトラスシャッドをローテーションしていて、これらで十分な結果が出ている為で、特にパープルバックチャートとシトラスシャッドは当時『この2色があればなんとかなる』というほどに信頼感があったので、『春は赤系』の検証をするところに思い至らなかった、ということです。
上からパープルバックチャート、クールタイガー、シトラスシャッド
この数年、ビッグクランクが流行っているようですが、適度にボリュームがあり、ハイパワーなクランクというのは埋められなかった隙間を埋めることができる便利アイテムです。
この2年ほどはHP60に頼っていては進歩が無いので、他のモデルでいろいろやっていましたが、数年ぶりに使ってみてやっぱりエエなと(笑)
かなり人を選ぶタイプに間違いないので(そういう意味で問題児)、誰もがハッピーという訳にはいきませんが、『あ、そういうシチュエーションで困ってたんよ』とか『よっしゃ、オレがやったるわ』というクランクジャンキーな方に是非、というかんじです。
冒頭に書いた通り、今年は本当にテストにもほとんど行けず終いでしたので、来年は濃い内容の記事をお届けできるようにしたいものです。
それでは皆さん良い釣りを(o^-')b
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