9月11日 試作品FL90テスト釣行

先日の台風の影響で、千葉県を中心に生活インフラが止まる等、大変なことになっているそうですが、一日でも早く復旧できることを祈っております。

 

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台風15号が手前で逸れたので、風雨による被害は全く無かったものの、その代償ともいうべきフェーン現象による猛暑にむせ返る三重県ですが、また雨が降ってくれたおかげでほんの少し涼しくなってくれました。

 

それでも湿度は高いので、過ごしやすくはないです。

 

 

11日の早朝から昼過ぎまで、試作品FL90のテストに行ってきました。

 

かなり日が開いてしまいましたが、そろそろ秋に近づいているので少しばかり期待しつつ一路かつてのメインフィールドであった野池へ。

 

家を出て、距離にしてあと半分ぐらい、というところで激しい雨です。
 

予報では一日雲りで雨は降らない、となっていましたが、これだけ湿度が高ければ、その辺の山に当たって停滞した雲が集まって局所的に雨が降ってもおかしくはないです。

 

それでも出鼻を思い切り挫かれたようなかんじなので、まずは天候の変化を見るつもりで第一実験場へ。

 

この池も随分釣りにくくなってきたところに、ウィードの生え方がここ数年、クランクが使いにくくなるような状態なので、本当に1周だけ様子見のつもりです。

 小バスが2匹ほど釣れましたが、良型は姿を見せてくれません。

 

なんなら泳いでいる姿も見ないので、密生しているキンギョモなんかの中から出てこないんだろうな、と考えながら、それでもウッドカバーに入っているのはいないかと投げること1時間。

 

痩せてはいますが、高密度なウッドカバーギリギリを通して出てくれた43㎝。

 

まだ太陽が顔を出すか出さないかという時間帯でしたが、それでもシェードの濃いところの方が良いかと考えて、カバー際ギリギリを舐めるように通したところ、中から勢いよく食いにきてくれました。

 

バイトシーンがはっきり見えていたので、フッキングしながら『今のは理想的やったなあ』などと思いましたが、同時にフッキングの瞬間、『あ、浅い』と感じたので急いでネットインです。

 

そろそろアフターも過ぎているはずですが、まだこんなに痩せた個体を釣ってしまうあたり、これが自分の(リトリーブ等の)リズムなんだろうなと(笑)

 

90㎜のクランクなのに掛ったのが分からないようなサイズも。

 

これで第一実験場は終了です。

 

もう、これ以上ここに居ても何も得られないのは明白なので、もう10年近く行ってなかったかつてのメインフィールドに移動しました。

 

ある時を境に、いろんなタイプのフィールドで釣りたい、その方がスキルの向上が見込めそう、と、まったく行かなくなった野池ですが、通いこんでいたころはそれはもうよく釣れたものでした。

 

この池に通っていた時期というのが、市販のクランクをメインに使いだしてしばらく経ったころで、加えてこの野池が極端にディープよりもシャローの方がクランクで釣れる傾向があったので、初めて行った日から大好きな場所になっていました。

 

当時はまだダイビングクランクの扱いも理解しておらず、地形がこうならどこを通すといった知識も無く、ひたすらシャロークランク一辺倒な釣りをしていました。

 

よく飽きなかったものだと思うほどシャロークランクに傾倒していましたが、当時は中高速で巻くだけというレベルだったのに、それでも釣れたのはこの池のポテンシャルがいかに高かったかということです。

 

おかげで釣りがシャロークランク一色に染まるほどになり、良いのか悪いのか分からない状態に(笑)

 

そんな場所に久々にボートを出してみました。

 

久しくなかったことですが、ボートを出すということにドキドキしていました。

 

水の色は雨の影響でわずかに濁っていますが、元が綺麗なので2mぐらいまでは見えています。

 

スタート地点のすぐ横にある小ワンドに入り、『ここはよく釣れたよなあ』と奥まで進んで試作品FL90をキャスト。

 

もういきなりでした。

 

着水と同時にバイト(ミスバイト)があり、FL90を潜らせると後ろで2,3匹が奪い合いしています。

 

何度も啄み、互いを出し抜くために牽制しあっているのがはっきり見えます。

 

1投目から『ナニコレ?』状態で、まずは落ち着けと自分に言い聞かせ、再度同じ場所へキャスト。

 

魚増えました。

 

今度は4,5匹で先ほどの状態を再現しています。

 

もう一度自分に『落ち着けオレ、これはたまたま良い日に当たっただけ』と、普段辛いことが多すぎて幸せになることを素直に受け入れられなくなっている人のような言葉で言い聞かせました。 

 

実際、この日は相当良かったんだと思います。 

 

良すぎてうすら寒いものを感じなくもなかったので、このワンドはしばらく置いておくことにして移動です。

 

ショアラインの変化が豊富なので、変化の大きい地形を重点的に見ていくことにしました。

 

池全体がさっきみたいなことは無いやろ、と移動先の小ワンドで試作品FL90を投げると

 

さっきより大きいのがこんな釣れ方を(笑)

 

もう、久々に来たことに対するご褒美みたいな日だと思うことにしました(笑)

 

せっかくこんな日に当たったのなら、とFL90の使い方を工夫して、さらに食うように、さらに良型を釣れるようにといろいろ試してみました。

 

結果、ストレートリトリーブとトゥイッチ&ジャークが最も反応が良いと分かったので、地形に依る射程距離の長短で使い分けることに。

 

結果、試作品FL90で2桁いきました。

 

途中で、明らかに50オーバーという良型をジャンプ一発でバラしたりもしましたが、平均サイズ38㎝、途中からバイトが見えている範囲で平均以下のバスに関してはフッキングしない、掛かりの浅いものはラインを緩めて取り込む前に外す、といったことをしていたので、FL90だけでも相当釣っています。

 

未だ琵琶湖に行けずですが、琵琶湖で投げるのが楽しみです(ここまで釣れるとは思っていませんが)。

 

さて、FL90がここまで良いならレギュラーサイズのクランクならどうなるのか?

 

バイト率、キャッチ率は上がるものの、平均サイズはぐっと下がるだろう、と予想したうえで実験です。

 

被検体はこの2つです。

◆HP502(デルタクロー)


 ◆HP502MR (グリーンシャッド/チャート)

完成してから釣ってはいるものの、あまり使っていなかったので今回の実験でがんばってもらいましょうと(笑)

 

予想通りの結果です。

 

予想外だったのが一点、バイト率がFL90の方が高かったことです。

 

発見率等の有利な点はいくつかありますが、躊躇なく食ってくるサイズとは言い難い気がしていたので、これは少々驚きました。

 

レギュラーサイズのクランクをこのまま使い続けていたらFL90と合わせて相当な数が釣れただろうと思いますが、昔ほどガツガツしなくなったのと、湿度が高くてすでにシャツが絞れるんじゃないかというほど汗をかいていたので程よいところで撤収です。

 

活性の高い時というのは何を投げても釣れると思われがちですが、それはある程度のところまでの話で、一定のラインを超えると釣れることは釣れますが非常にセレクティブになって、同じルアーでもカラーが違うだけで激差がつくほどになります。

 

今回ですと、レギュラーサイズよりも大型のFL90にバイト率が偏ったところに現れています。

 

偶然、サイズ・アクション・カラーが良かったという面もあるとは思いますが、反応の良い使い方を見つけられなかったら平凡な釣果だったと思います。

 

そういえば、試作品FL90の特徴を書いていなかったので、少し書きたいと思います。

 

ボディ長:90㎜

ウエイト:約25g

潜行深度:約2m (16lbフロロ使用、フルキャスト時)

アクションはウォブルロールで、低速ではややワイドで速度を上げるにしたがってタイトになっていきます。

浮上時にはシミーロールを発生し、トゥイッチやジャークでも使えます。

飛距離はウエイトがありますのでかなり飛びます。

リップのセッティングを変更する予定ですが、この状態ですと意外なことにウッドカバーにもそこそこ強かったりします。

非常にマニアックではありますが、リップのセッティングを2種類設定して販売するのも良いかもと考えています。

 

今回はとても楽しい一日になりました。

 

こんな釣りがいつまでもできるように、フィールドは大切にしていきましょう。

 

それでは皆さん良い釣りを(o^-')b







I工房

野池から琵琶湖、トーナメントで使える高性能なクランクベイトを目指して作っています。 ここでいつでも在庫を見られるようにと思い、HPを作りました。 バルサ製のハンドメイドクランクというと敷居が高く感じるかもしれませんが、ぜひ一度試していただきたいと思います。

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