試作品HP502MRとSB63MR
4月1日の名古屋 アングラーズマーケット&JFLCCに向けてのルアー製作に追われる日々を過ごしているI工房です。
今日は珍しく昼間に急用で外出することになったので、そのついでにというか、この機会を逃したら次がいつになるかわかったものではないので1時間だけスイムテストや機能チェックに行ってきました。
作ったものの水に入れてもいないものも溜まってきたので丁度良い機会です。
試作品HP502MR スプラッターバック
昨年1個だけ試作したものは、潜行深度とリトリーブのアクションが使えなくはないものの今一つといった具合だったので、最近新たに作ったものです。
短時間で岸からだったので正確な潜行深度はまだはっきりしていませんが、返ってくるときに足元のドロップオフを叩き始めてピックアップまでのハンドル回転数やタップ時の食いつき具合を見ると2mぐらいには入っていると思われます。
問題だったウッドカバーの回避性能とアクションですが、回避時の軽快感はさすがに前モデルほどではありませんが、ブラインドテストをしてもほとんど気にならない範囲で、回避性能そのものも巻きっぱなしでひょいひょい躱してくるのでまったく落ちていないかんじです。
アクションも前後のバランスを変更した結果、SRモデルのようなややタイトなハイピッチウォブルになり、『あ、質が上がったナ』と思えるところに収まりました。
ホバリングは浮力が高いので緩い角度で浮上し、しっかり振ってくれます。
この時の印象としては、ワイルドハンチのそれをさらにハイレスポンスにしたようなものでした。
あとでまとめて書きますが、ボトムタップ時の挙動もなかなか良いです。
次は試作品SB63MR
これも初釣りの時に基本アクションと潜行深度を見ただけだったので、HP502MR同様、いろんな挙動をチェックしてみました。
基本アクションは元のSB63(SRモデル)に比べるとやや大振りですが、サーチ中に瞬間的にスローな仕掛けを入れたときにメリハリがついて良いかもしれない、という範囲のウォブリングです。←現物を見ないとわからないですが(笑)
ウッドカバーの回避性能も悪くない、と思える範囲ですが、リトリーブやロッドの構えを少し変える等、ひと手間加えたほうが良いといった具合です。
SRモデルも元々人が使うことを無視して、キャッチ数は減ってもいいからその場の平均プラス5㎝で揃えたいがために作ったものなので、しばらくはこの仕様でいこうかと。
それと、先ほど触れたボトムタップ時の挙動ですが、HP502もSB63MRも非常に軽快に接触剥離を繰り返すもので、一瞬横倒しになったときの挙動が少し違います。
かなり言葉にしにくいのですが、HP502MRは躱してからの復帰が素直でSB63MRは横を向いたまま『エサ食いながら進んでます』といったもので、自分の手を離れて「は?何してんのオマエ?」と頭に過るようなものでした。
これは昨年、試合用に作ったSB50改にかなり似ている挙動で、同モデルをハードボトムのシャローエリアで試した時に異様に釣れたので、ボトムタップは使い古された手ではあってもバスが好む挙動に合致したものを使えば全然違う結果が返ってくると改めて認識したものです。
その時も今回も単に巻いて当てるだけではなくて、生き物っぽく動くスピードを意識して使っていましたが、地形の変化が少なく、バスに発見させるにあたってタップ時の土煙や派手な姿勢変化を使うしかない場合でもスイートスポット的な丁度良い挙動というのがあるんだなと。
これはHPシリーズやSB50、Hachetでウッドカバーを躱した瞬間のバイト率の違いと同じことだと考えられます。
なんかだんだん面白くなってきました。
もう誰もやらないほど使い古されて、バスも見向きもしないようなテクニックでも、クランクの性能次第で誰も見たことがないような結果が見られるならちょっと突っ込んでやってみようと思います。
それでは皆さん良い釣りを(o^-')b
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