8月21日 試作品LLC70(仮)のテストとデルタクロー祭り

本日、山奥の野池に試作品LLC70(仮)のテストに行ってきました。

 

試作品LLC70(仮)ですが、こんなのです。

ベースはSW70ですが、シェイプを少し変更してあります。

 

まず、フローティングクランクでは物理的に無理な着水点の真下から攻められるものが欲しいのと、真冬の釣りでメタルバイブに代わるもので、かつ大幅に性質の異なるものが欲しい、というところがスタート地点です。

 

ハンドメイドルアーでシンキングモデルというと渓流ミノーを除けばそれだけでほぼアウト(買う人が限定されすぎるという意味です)なので、もう自分用確定ですが、一般的な形状のバイブレーションも作りたいのでその習作的な意味で作ってみました。

 

これに要求したのは、頭を下に向けてスローシンキング、フォール中は弱ウォブル、リトリーブ中も逆立ちのまま弱ウォブルでデッドスローでもしっかり誘える動きで高速でも姿勢を変えず破綻しないこと、着底時も逆立ちのままでコケないこと、このとき微かな入力で反応するようにボディ中程からテール部にかけてはしっかり浮力を確保、トゥイッチでエビ・ザリ系のスライドダート、です。

 

加えてこの要求を満たしていればウッドカバーもある程度は躱せるだろうと予想しておりました。

 

すでに短時間ですが、オカッパリでそこそこ釣れているので、今回はボートでしっかりテストです。

 

朝8時と、いつもより相当遅いスタートで現場に着いたと同時に汗が噴き出てくるほど暑いですが、幸い日陰の多い池なので(ここを選んだ理由の9割がこれ)オーバーハングに隠れながら丁寧に釣っていけばOKだろうと(笑)

 

スタートしてさっそく日陰へと入り、岸際のウッドカバーをまずはHP502MRのデルタクローで。

 

最初から試作品はどうした、という選択ですが、これも意味があります。

 

デルタクローが『半』テストカラーなのもありますが、過去の経験で常時クリアーな水域や普段はそれなりに濁っているところが急にクリアアップした際にこのオレンジ系が妙に釣れることがあったためです。

 

もちろんフィールドやタイミング次第ではまったく反応しないこともあると思いますが、ハマったら結構すごいです。

 

と思って投げたら1投目からコンコン触ってくるので、今日はひょっとすると、です。

 

同じポイントで2匹。ですがこの2匹を釣るごく短時間にミスバイト連発です。

 

ロッドをMHからMLに、HP502MRからSB50(ピンクスプラッター)に変更して同エリアで2匹追加、でもバイト数が減りました。

 

ならば、とクランクを試作品SB50MR(デルタクロー)に


このボリュームで大きなリップを積んでいるので、スローに巻いてしっかり食わせられるかな?と更に同一エリアのまだ入れていないところに入れてみると、

掛けてから『小さいはずやのになんか重いな』と魚体を見てからもサイズをまったく考えずに巻こうとして『いやいや!そこそこあるやん!ちゃんと取り込まんと!』と、41㎝キャッチ。

 

この時何を考えていたかというと、『今のは上手いことクランクをコントロールできてたな』とか『カバーで食ってくれるとやっぱ嬉しいな』とかで、自動的に体が動いてフッキングまでしてるのに肝心の魚に意識を全く向けていないという、頭と体がちぐはぐなことになっておりました(笑)

 

これでオレンジ系が当たりなのはほぼ確定だろうと、ここからしばらくデルタクローの各モデルと試作品LLC70(仮)をローテーションです。

 

それにしてもミスバイトが多いです。もうすでに数えきれないぐらいになってます。

 

ここでふと下を見るとボートに良型がついてきてます。

 

ときどき反応するけどもう一歩、というかんじなのでSB63MRのデルタクローに変更してレイラインの下に入れた状態でロッドワークでホバリングさせてみると

こんどはちゃんと意識してキャッチした42㎝(笑) 

 

そしていろんなルアーを回してみました。

 

結果30匹を超え、写真を撮るのも途中で止めました(笑)

 

使ったルアーの中には15年近く前に作ったそろばん玉スイッシャーなんかもあります。

 

で、やっぱりデルタクローは強かったです。

 

過去の経験でもここまでモデルを無視しても構わないほどオレンジ系が突出したことはなかったです。

 

肝心の試作品LLC70(仮)ですが、着水直後のフォールというか着水とほぼ同時ぐらいのバイトがほとんどです。

 

巻いても食ってきますし釣ってもいますが、フォール中にラインも動かないようなバイトばかりです。

 

もうね、ジグヘッドリグかライトテキサスの気分です。

 

真夏に、クランキングタックルなのに、その動作がまったくクランキング(バイブレーションですが)に見えないです(笑)

 

よほどフォールの動きとスピードが合っていたのだろうと思いますが、同じピンスポットから3投連続キャッチ(全部フォール)とか実は自分はワーム投げてるんじゃないかと思うほどでした。

 

それとこのモデルのスペックが要求通りなら、対カバー性能もそこそこあるだろうと書きましたが、HPシリーズやSB50、Hatchetほどではないにしてもバイブレーションというカテゴリならおよそ考えられない抜け方をしてくれました。

 

フォールスピードがかなりスローなので、ロングキャストではフロロラインでも着底を感知するのが難しく、真冬用にはもう少しウエイトを増やしたものが必要になりそうです 。

 

現状のものはこれはこれでアリ、というか予想を軽く上回る結果が出ているので背面のカットを変えて高速安定性をもう少し上げればOKというところです。

 

久々に腹いっぱい釣って、テストや再確認もいっぱいできて密度・濃度の高い半日でした。

 

それでは皆さん良い釣りを(o^-')b 

 



 


 


I工房

野池から琵琶湖、トーナメントで使える高性能なクランクベイトを目指して作っています。 ここでいつでも在庫を見られるようにと思い、HPを作りました。 バルサ製のハンドメイドクランクというと敷居が高く感じるかもしれませんが、ぜひ一度試していただきたいと思います。

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