11月13日 久々のテスト・忍者の里へ

ここしばらく、仕事の隙間のわずかな時間を使って近所の野池で1,2匹釣ってくる、というのが定着してしまい、時間をかけて現場で考えるということから遠ざかっておりましたが、久々に時間制限なしのテストに行ってきました。
 
早朝、まだ真っ暗な中、家を出るともう寒いぐらいです。
 

今回は山を越えて忍者の里へ行ってきました。
 
水温的には平野部である地元・三重県中部の方が有利なはずなんですが、毎度毎度同じ池をぐるぐる回るというのはやはり飽きてくるので、今回は予定の中にあまり行かない池も混ぜてみようかと。
 

道中、シカやタヌキが遊園地のアトラクションのように出てくる山を越え、下りきるまであと少しというところでクルマのブレーキがフェードして(初体験でした(笑))ペダルを踏んでもスカスカになるというトラブルもありましたが無事到着。(ブレーキはすぐ復活しました)
 
そこは山頂に近い『なぜ最初にそこを選んだ?』というほど寒い場所ですが、濁ってさえいなければいつでも楽しい釣りができるところなので、ボウズ逃れ的な意味で最初にここで釣ってしまおうという、実に後ろ向きな理由で選びました(笑)

 
真っ暗なうちに到着したのですが、さすがにここはコワイです。

鳥の鳴き声なんか地元の5倍は聴こえますし、シカの鳴き声も頻繁に聴こえます。
近くの藪がガサッという音を立てて動いた時なんかイノシシじゃないかとドキドキします。

 

少しして明るくなってきたので、クルマから出て池を見に行くと、

 

『激濁りですやん・・・』

しばらく降ってないはずだし、そもそもここって山頂付近なんですけど?

なんでやねん、と出鼻を思いっきり挫かれましたが、他の池の水温が上がるまでここで時間つぶしです。
 
ファミレスでぬくぬくとコーヒーでもと思いはしましたが、たしか数十キロの彼方なのです(笑)
 
そもそも早い時間では釣れないのに、なんでこんな早くから出てきたのかという話ですが、久々だったので0時を超えたあたりからそわそわして、もう我慢できんと4時前に飛び出してきた所為です(笑)
  
これだけ引っ張って最初の池は釣りに関して書くことが無いという、乾いた笑いしか出てこない状態ですが、移動すればたぶん大丈夫。
 
次に移動したのはかなり小規模な野池です。
 
常時インレットが効いているので、今の時期だと厳しいかもしれませんが、インレットの影響が出にくいところが日向になっているので出るとしたらこの辺、と予測しやすいところです。

 

ボートを出して、地形変化がありレイダウン等の障害物もいっぱいな陽だまりに直行、水の色が少し濁っているのでFL62DRのスカンクスプラッターです。



岸と平行に(2.5m付近)デッドスローで巻いてくると2投目で、


小さいですが、なんだか妙に嬉しかった1匹。

1周するともう釣れなくなるような小規模野池なので、ここではハイシーズンでも釣果ゼロということも珍しくありません。
なので余計に嬉しかったのかもしれません。

 

水の色や巻いた時の感触がFL62DRのスカンクスプラッターにかなり合っている気がしたので、奥のシャロー以外はこれで通すことにしました。

 

バイトの感触が少し頼りなくなってきていますが、スローになるほどバルサのレスポンスが有効になってくるので、MRクラス以上のリップを搭載したバルサ製フラットサイドクランクはまさに早春・晩秋がハマりどころでしょう。
 
その後、奥の水深80㎝エリアで

これはいろんなシャローエリアのウッドカバーに突っ込んで対カバー性能の再評価をしている最中に拾った1匹です。

 

一日中、陽が当たらないところなので、バイトの感触が先の3匹よりも更に弱かったのによく掛かったものだと思いましたが、障害物を躱す直前に軽く引っかかるようなところが狙い撃ちさせるのに効いたんだろうと。

 

水温を考えると、1時間足らずでこれだけなら悪くないところです。

 

これ以上は釣れないのが目に見えているので、水温もそろそろ上がったでしょうと、移動です。

 

次は水生植物の種類・量ともに豊富な、これも小規模な野池です。

 

夏場に池を覆っていたヒシモも完全に無くなり、変化に乏しいベタッとした皿池なので居場所の特定もしにくくなるのですが、日当たりだけは抜群なので岸際のアシやガマに寄っていればというものです。

 

最初にスピ―ドの上限を測るのに、HP502MR(グリーンシャッド/チャート)をオカッパリの人が絶対狙う池の角のオーバーハング下を狙ってみると、

小さいですが、先ほどの池とは段違いに良いバイト。

 

なら、地形や走ってくるレンジに合わせて細かくクランクを変更するほうが良いか?と任意のレンジでデッドスローで使えるFL62DR(スカンクスプラッター)を基準にしつつ、やはりスローで使える試作品SB50MRとSB50MRS(シンキング)を混ぜてみようかと。

 

◆試作品SB50MRS(グリーンシャッド)

池の中央部の何も無いところよりもまず外周のアシやガマ、レイダウンを狙っていくと、どうもそれらの中で固まっているようで、あちこちで捕食音が聞こえます。

 

アシやガマの密度が濃いので奥へ入れられないのが残念ですが、思った以上に活性が高そうなので手前に居るバスならポイントを休めつつ回ればしばらくは釣れ続けるかもしれません。

 

1匹目、ちょっとだけサイズアップして37㎝。

 

2匹目

 

良型が外に出ていないかんじですが、バイトの感触はホントにイイかんじです。

 

アシの生え際からストンと落ちている場所に移動してクランクをFL62DRからSB50MR(黒金#2)に変更。

 

やはりスローでないと食ってきませんが、スピードが合うとコンコン当たってくるのが気持ち良いです。

 

これも37㎝。

 

4匹目。

 

ここでポイントを休める為に池の真ん中へ。
 

クランクをSB50MRS(シンキング)に変更、メタルバイブのようにストンと落とすのではなく、垂直に近い角度でウォブリングしながら落とす・潜らせるを同時にするような沈め方で、『スローフォールで食ってくるバス』が居ないか試してみました。

 

やはり真ん中にはほとんど居ないようで、しばらくやってみるもののこれ1匹。

 

同じ方法でアシ際にいるバスが釣れないか、水深が2mあるかないかの場所ですが試してみることにしました。

 

やはりフローティングモデルをサスペンド的に使う方が食いやすいようで、この方法ではこれ1匹。

 

普通に巻いてもこのサイズのフローティングモデルでは絶対に届かないレンジを簡単に通せるなど、使いどころはありますが、これはロストのことを考えると販売用としてはNGでしょうね(笑)
 
ここまでで結構な数が釣れましたが、今日みたいな日ならアレでやったほうが釣れるかもしれん、とWスイッシャーのSW70を。

 

ガマの際に静かに着水させてラインを張って、プロップを軽く回すと、

 

『ボンッ!!』


 これも37㎝。なんか良型が釣れない呪いにでも掛かっているのかと(笑)

 

食い切れない小バスのアタックもけっこうありました。

 

いちばん日当たりの良いところにあるレイダウン横でも

これも37㎝(笑) 

 

なんかもう笑えてくるような揃い方でしたが、SW70を使っていて思ったのが、バイトまでの時間が短いというところ。

 

最初に微かに動き始めたあたりでという、夏場と変わらないタイミングで、けっこう派手に出てくれます。
 

場所もありますし、水温がある程度上がった時間帯(14時過ぎ)でしたが、11月の半ばであることを考えるとこれもSW70の特徴のひとつなのかもしれません。

 

このあと、もう一か所と考えていましたが、もう体が動きません(笑)

 

行けばたぶん釣れてたと思うので残念ではありますが、これにて終了です。

 

今回、良型こそ出ませんでしたが、久々だったので小バスでも嬉しかったのと、あまり行かない池へ行くのは良い刺激になり、それだけでも楽しく思えました。

 

で、何のテストだったのかというと過去の試作品や現行品の再検証・再評価です。
 

非常に地味な印象ですが、相手が生き物ですので、目の前で起こっていることまで疑うぐらいでちょうど良いと思っています。

 

それでは皆さん良い釣りを(o^-')b








I工房

野池から琵琶湖、トーナメントで使える高性能なクランクベイトを目指して作っています。 ここでいつでも在庫を見られるようにと思い、HPを作りました。 バルサ製のハンドメイドクランクというと敷居が高く感じるかもしれませんが、ぜひ一度試していただきたいと思います。

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